簿記3級をいざ取得しようとしても、何から始めればいいのかわからないですよね。
私もとりあえず資格取得といえばユーキャンでしょ!と意気込み申し込んだ経験があり、
今思えば、すごい無駄な時間を過ごしてしまいました…。(以下で解説します)
そこで当記事では、簿記3級を取得しようとしている方に向けて、無駄なく効率的に独学で合格するための方法を紹介していきます。
【簿記3級】独学者必見!知っておきたい基礎知識を解説します。
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簿記3級を取得するとどうなるか?
まず、なぜ簿記3級をとるのか?を明確にしましょう。
簿記3級を取得すると何がわかるようになるかというと、
貸借対照表および損益計算書と呼ばれる、企業の経営成績や財政状態がわかる資料を理解する基礎を得ることができます。
つまり、簿記3級を持っているということは会計の素養があると見られるのです。
資格や検定は一定の知識があることを証明する為のものです。
簿記3級の必要勉強時間・難易度
日商簿記3級を取得するのに必要な勉強時間及び難易度は以下の通りです。
- 必要勉強時間:30~100時間
- 難易度 :簡単
難易度を簡単と区分したのは、日商簿記3級は回答するのに考える要素が少なく、範囲も広くない為です。
つまり、適切な教材をしっかり理解すれば、試験で考えさせる要素は少なく間違える要素が少ないのです。
Check!
電卓が使える試験ですので、計算に自信がなくても問題ないです。
"会計のルール"を覚えてそれに沿って算数レベルの計算をするイメージです。
なお、基本的に相対試験ではないので、合格率は気にする必要はありません。
試験問題の難易度が不安定なため、時の運によっては落ちますが、誰でも複数回受ければ必ず受かる試験です。
また、日商簿記3級は基本的に独学で十分であると考えています。
独学で十分な理由
難易度があまり高くない試験ですので、市販の参考書を用いた独学で合格できること。
例えばユーキャンではわかりやすさを重視し少々量的威圧感のあるテキストが届いてしまい、戦意を喪失する恐れがある為です。
加えてコスト面でも、ユーキャンはサポートが充実していますが、簿記3級については、約39,000円とコストがかなりかかってしまいます。
市販の参考書は合計で5,000円ほどで足ります。
そのため、まずは以下で紹介する市販の参考書を試し、それでもできそうになければユーキャンを利用する。という流れが良いでしょう。
簿記3級の学習にオススメのテキスト
と
及び
で十分です。
同じTAC出版より小さいサイズのテキストも出ていますが、
独学であれば、解説が充実している上記のテキストをオススメします。
注意
テキストの冒頭20ページ程は、総論的な話ですので、初めて読むととっつきづらさを感じると思いますが、
そういうものだと割り切って進めていきましょう。
簿記3級合格ロードマップ
上記の簿記3級のテキスト及び過去問を用いて実際に合格するまでのイメージをロードマップにします。
簿記3級の申し込みをする
一番大事です! 以下の本試験情報 を参考に申し込みましょう。
テキストを揃える
こちらも言わずもがなですが、とりあえず買うことでやる気が出ます。
モチベーションを高くサクッと取得しましょう。
テキストを通読する
実際の勉強方法について触れていきます。
まず、全体像を把握することが重要です。
テキストを普通の本を読むような感じで、暗記しようとせずパラパラと1周読んでみましょう。
このときに例題を解く必要はありません。目を通して行くイメージでサクサク進めてください。
この通読は1-3時間程度を目安に1日で終わらせてしまいましょう。
再度テキストを読んでいく
そして、再度頭から例題や問題集もしっかり解きつつ読んでいきます。
一度ざっと見ている内容ですので、多少進めやすいと思います。
もちろん自分に合ったペースで構いませんが、のんびりとやりすぎると、序盤の内容を忘れてやる気が削がれますのでガンガン進めましょう。
過去問題集を解く
一通りテキストの内容を理解したら過去問題集に手を出します。
過去問は本試験のように全部まとめて解く必要は一切ありません。
問題の一部分をテキストを見ずに解いてみて、わからなければすぐ回答やテキストで確認して進めていってください。
ここで大事なのは、問題を見て何が問われてているのか?が明確になることです。
テキストと過去問を反復していく
テキストでわからないところを確認しつつ、問題を解くことを繰り返すことで、3つの理解が深まります。
- 全体像を理解
- 出題方法を理解
- 簿記の内容を理解
こうなってしまえばあとは問題を解くスピードとか、ミスをしない解き方を意識していくだけで合格へ突き進めます。
そして合格へ...!
または、より上位の簿記2級へ...!
【簿記2級】日商簿記2級を独学でマスター!勉強方法をわかりやすく説明します!
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本試験情報
簿記検定は日本商工会議所という組織により運営されています。
以下のリンクより、次回の試験日及び最寄りの受験場所等を確認し、申し込みましょう。
簿記3級の勉強法まとめ
ではざっくりと本記事の内容をまとめていきます。
- 日商簿記3級は会計の基礎
- 独学なら解説の充実したテキストがオススメ
- ざっくり読みで全体感を掴む
- 問題を解きながら理解を深める
- 申し込みを忘れない。
量的威圧感にやる気を削がれる前に、ざっくり読みして何を学んでいくのかを把握することが大事です。
サクッと取得していきましょう!
簿記3級でつまづきやすい経過勘定について以下の記事で解説しています。
【簿記3級】未払費用・未収収益・前払費用・前受収益の4つを徹底解説します。【経過勘定】
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少しでも参考になれば幸いです。