簿記2級は、数ある資格の中でも需要の高い資格で、就活生等にとても人気があります。
ですが、簡単とは言い切れない資格です。簿記3級は取れたけど2級は意外と苦戦するという方も多いです。
そこで、簿記3級と何が変わってどう難しいのかを把握し、その上でサクッと取る方法をまとめていきます。
簿記2級と簿記3級の違い
簿記2級と3級が大きく異なる点は大きく3つ!
- 工業簿記が追加
- 商業簿記の範囲の拡大
- 商業簿記の総論的な概念の追加(連結会計や本支店会計)
工業簿記とは、その名の通りメーカーの会計のイメージです。
物を作る時にかかる原価を計算していく会計ですね。
連結会計および本支店会計とは、複数の企業等をまとめて1つの会計に落とし込む分野です。
少し難しく感じますが、理解してしまえば単純ですので丁寧に進めていきましょう!
簿記2級って必要?3級で十分じゃない?
結論からいいますと、十分ではないです。
簿記3級はあくまで基礎の基礎です。
履歴書に簿記3級と書くのは少し弱いかもしれません。
TOEICで例えるなら、以下の感じですかね。
- 簿記3級→TOEIC450点
- 簿記2級→TOEIC730点
上記はあくまでイメージです..
TOEIC450点はわざわざ書かないですよね。
簿記3級をせっかくとったなら2級までサクッととっておくのが望ましいです。
簿記2級の学習にオススメのテキスト
簿記3級と2級の違い、簿記2級の見られ方をザックリ見たところで実際に学習していくテキストを見ていきましょう。
メモ
簿記2級は独学で取得が十分可能です。TACや大原といった予備校に通う必要性は基本的にないです。
というのも学習進度が異なる人たちと共に学習することは効率が悪く、費用もかかってきてしまうので、まずは独学を推します。
この3冊(+トレーニングも余裕があれば)を完璧にすれば十分です。
やや大きめのテキストではありますが解説が充実しており独学で取得するならこれら一択です!
簿記2級合格ロードマップ
上記のテキストおよび問題集を用いて合格するまでをロードマップにしていきます。
試験に申し込む
締め切りを設けることで、人は自然とやる気が出ます。下記の本試験情報を参考に申し込んでしまいましょう。
テキストを揃える'
テキストを揃えましょう。
上記はあくまでオススメですので、別のテキストでも構いませんが、本屋でざっと見てみてください。
独学で勉強されることを想定していますので解説の丁寧さを確認してみましょう。(オススメを選べば失敗はないです!)
テキストを通読する
実際の勉強方法について触れていきます。
まずは商業簿記および工業簿記のテキストをザックリと読んでいきましょう。
例題等は解かずに「こういったことをやっているのか」や、「ここややこしいな」等と、簡単な感想を思いつつテキストごとに一気に読み進めてください。この作業で全体感を得ることにより、勉強を始める前に量的威圧感で手をつけられなくなる現象を回避します。
各1-3時間程度で読むようにしましょう。あまりにパッと読むだけではわからないところは飛ばして構いません。
再度テキストを読み込んでいく
次はテキストを頭からしっかり例題も解きつつ読み進めていきましょう。
暗記をする意識で読む必要はありません。ここに一番時間をかけていきましょう。
注意
なお、ノートを作成してまとめていく方法で勉強する方もいらっしゃると思いますが、あまりお勧めしません。
テキストがそもそもまとまっているのですからメモ等はどんどんテキストに書き込んでいくのをお勧めします。
再度テキストを通読する
ここまでに早いペースで進められた方で二週間〜三週間かかってきているかと思います。
おそらく最初の方勉強したものについては忘れていますので、最初にしたようにザックリガンガン読んでみましょう。
「あーこんなのあったな」となると気になってどのように解くのであったかを確認したくなると思いますので、確認していってOKです。
各1−3日で確認を終わらせるペースで進めましょう。
過去問を解いていく
ここまででテキストを3週も読んでいることになります。
理論上は満点取れてもおかしくないですよね?と言いたいところですが普通の人は無理なので
1問解いては答えを確認し、忘れている論点はテキストに戻り確認する作業を繰り返して過去問についても1周解き進めましょう。
ここが一番重要な勉強になります。一週間〜二週間ほどかけて消化していきましょう。
過去問の2周目〜
一度解いたことある問題を解いても仕方ないという人がいますが、誤りです。
そういう方は何も考えず答えを暗記しているのでしょう。
我々は解法を確認し、正確に解く練習をしていきましょう。
2周だけでは不安な方、時間が空いてしまった方、は何度でも解いて確認していきましょう。
試験を受ける
自信がないから、と受けない方がいます。
もったいないです。落ちることを恐れる必要はありません。
何度でも挑戦できますし年3回試験も行われています。
もちろん受験料はかかってきてしまうのでサクッと受かるほうが経済的ですね。合格をお祈りしております。
より上位の日商簿記1級に興味が湧いた方は以下の記事を参考にどうぞ!
簿記1級って必要??実際に取得してわかったこと
続きを見る
本試験情報
以下のリンクより次回の試験日及び最寄りの受験場所等を確認し、申し込みましょう。
簿記2級の勉強方法まとめ
ざっくりと本記事の内容をまとめていきます。
- 簿記2級までは取りたい
- テキストをまずはざっくり読む
- 次に例題を解きながら読んでいく
- 再度じっくり読む
- 過去問を解きかたを意識して解く
- 自信がなくても受ける
近年の範囲改正によって難易度が高くなったと言われていますが、関係ありません。
70点を取ればいいだけの試験なので、本試験で意味のわからない問題はスルーでも十分合格点になります。
情報に惑わされず、しっかりとテキストを噛み砕いていきましょう。
つまづきやすい連結を以下の記事で解説しています。ぜひ一読ください。
【簿記2級】連結はタイムテーブルで解け!独学受験生は特に必見です。
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