ふるさと納税って僕もできるのかな??
いつまでにやればいいの??
そんなあなたの疑問を丁寧に一つ一つ解決します。
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Q1.ふるさと納税ってどんな制度?
A.ふるさと納税とは、建前は応援したい自治体に寄付することができる制度です。
しかし実際には、お礼品目的での寄付が主流になっています。
というのも、収入や家族構成ごとに設定される限度額以内の寄付した額から2,000円引いた額を翌年の住民税等から控除することができるため、
実質負担2,000円でお礼品をもらうことができる制度といえます。
具体例
- 欲しい返礼品がある自治体に10,000円寄付する
- 返礼品として新米10kg貰う
- 申請すると、翌年度の住民税の額が8,000円控除される
このように結果的に2,000円の負担でお礼品がもらえることになります。
*どんなお礼品があるか気になった方はコチラ
Q2.ふるさと納税ってどれくらいお得なの?
A.ふるさと納税の還元率(返礼品の販売価格/寄付金額×100)は一般に30%程度と言われています。
これは、2019年6月のふるさと納税の制度改正によって、
「寄附金の受領に伴い提供する返礼品 等の調達に要する費用の額として総務大臣が定めるところにより 算定した額が、いずれも当該都道府県等が受領した当該第一号寄 附金の額の百分の三十に相当する金額以下であること。」
→要するに、自治体がお礼として寄付者に渡す物を調達した額が寄付金額の30%程度以下である必要がある。
との記載となったことによります。
しかし、自治体等が大量買い付けを行うなどして、市場価格よりも安く調達できているケース等により、我々寄付をする一般人が店頭等で買う金額で考えた際の還元率30%を超えてくる物も多く存在します。
その代表例ともいえるのが、果物や野菜、お肉などの食品関係の返礼品です。
参考例
- 佐賀県上峰町の返礼品:さがびより(特A米=魚沼産コシヒカリ等と同等の評価)
- 数量:5kg×2袋
- 寄付金額:10,000円
- 価格.com最安:5kg=2,980円
- 還元率:5,960/10,000=59.6%
いかがでしょうか?かなりお得ですよね。
もちろん、限度額内であればどれだけ寄付しても実質負担は2,000円のみですので、還元率が高ければ高いほどお得ではありますが、
返礼品を選ぶ際は、2,000円で買えたら買うか?と言う視点で選べばOKです。
Q3.ふるさと納税って自分の故郷に納税しないといけないの?
A.いいえ、どこでも構いません。
欲しい返礼品がある自治体に寄付するのもよし、寄付したい自治体を探して、そこから欲しい返礼品があればもらうもよしです。
なお、Q2.の規制等を無視した特定の自治体は寄付対象から外されております。対象外自治体はコチラ
ですが実際にふるさと納税を行う、ふるなび等のふるさと納税サイトでは対象外の自治体は掲示されておりませんので、特に気にする必要はありません。
Q4.ふるさと納税の対象者は?
A.Q1でも記載したように、ふるさと納税はあくまで自治体への寄付になりますので、どなたでも行うこと自体は可能です。
しかし、寄付による税額控除を受ける為には当年(1~12月)に所得がある必要があります。
そのためふるさと納税で得するためには、扶養に入っている方等は基本的に対象ではなく、働いている等所得がある方が対象になります。
新卒の方も可能
限度額の計算に注意点がありますので詳しくは以下の記事で確認してください。
新卒がふるさと納税を実際にやってみました【新卒でもOK】
続きを見る
Q5.ふるさと納税って面倒なんでしょ?
A.いいえ、普通に簡単です。お昼休みの1時間でふるさと納税できます。
むしろ、様々な返礼品から欲しいものを選べるので楽しく検討できます。
なお、面倒と言われる要因として確定申告が必要であることが挙げられますが、
一定の要件を満たせば、ふるさと納税サイト等で申し込み後に自治体から送られてくる申請書に必要事項を記載して返送するのみでOKで、確定申告の必要はありません。通常の会社員であれば大抵の方が当てはまる要件です。こちらの詳細はQ9で解説します。
*どんなお礼品があるか気になった方はコチラ
Q6.ふるさと納税ってどうやってやるの?
A.ふるさと納税は、ふるなび等のふるさと納税サイトで行うのが簡単でおすすめです。
ふるさと納税サイトを利用した寄付の流れがコチラ
- ふるさと納税の限度額をチェック
- ふるさと納税サイトで欲しい返礼品を選んでカード等で決済する。
- 返礼品と返礼品元の自治体から寄付受領証明書(及び申請書)が届く
- 確定申告or申請書に記載をしてポストに投函
この4つの流れだけです。限度額のあるネットショッピングのイメージですね。確定申告時に考慮or寄付の都度、申請書の提出だけ忘れないようにしましょう。
限度額についてはQ7で解説しています。
Q7.ふるさと納税の控除限度額ってなに?
A.ふるさと納税の控除限度額とはざっくり言うと、
「所得額や家族構成ごとに決められた、ふるさと納税してお得になる金額の上限のこと」です。
いくらでもふるさと納税して2,000円の自己負担でたくさんの返礼品を受け取ることができるわけではなく、この限度額までふるさと納税することができます。
限度額を越えるとどうなるの…?
限度額を越えること自体には問題はありません。しかし限度額を越えると、その超えた部分について自己負担することになります。つまり自己負担額が2,000円+限度額を超えた金額となります。そのため返礼品の還元率にもよりますが、損をする可能性もあります。
そのためしっかり限度額を把握し、その限度額内でふるさと納税をしましょう。
限度額は、こちらのふるさと納税限度額シュミレーターで簡単に算出できます。
限度額イメージ
参考に平均給与水準かつ独身の場合で列挙しておきます。その他具体的な数値は上記のふるさと納税サイトでチェックしてください。
- 400万円の給与所得で限度額:42,100円
- 450万円の給与所得で限度額:52,800円
- 500万円の給与所得で限度額:61,000円..
Q8.ふるさと納税って確定申告が必要なんでしょ?
A.はい。一定の要件を満たさない場合は必要です。
一定の要件を満たせばQ9記載のワンストップ特例が使えます。
この要件は通常の会社員であれば基本的に該当いたしますのでご安心ください。
確定申告が必要な方はコチラで詳細な手続き方法を確認できます。
Q9.ふるさと納税のワンストップ特例制度ってなに?
A.ワンストップ特例制度とは、要件を満たせば確定申告が不要になる制度です。
要件はこちら!
- ふるさと納税以外の確定申告が不要な給与所得者(会社員など)であること
- 1年間(1~12月)でふるさと納税の寄付先が5自治体以内
の2つです!
つまり、普段確定申告していない対象者の方であれば、寄付先を5先以内にすればOKです。
補足
寄付先が5自治体以内であれば問題ないので、同じ自治体に複数回寄付することが可能です。そのため、寄付回数を5回以内にしなければいけない訳ではありません。
確定申告は面倒なのでこの要件を満たしてふるさと納税していくのがオススメです。
Q10.ふるさと納税って寄付するたびに2,000円の負担額なの?
A.いいえ。寄付するたびではなく、一括して2,000円の負担額です。
参考例
限度額が50,000円のAさんのケース
- 自治体Bに10,000円寄付
- 自治体Cに20,000円寄付
- 自治体Dに5,000円寄付
合計35,000円の寄付
35,000円-2,000円=33,000円が翌年の住民税等から控除される。
という形で毎回2,000円負担する訳ではありませんので、限度額内であれば複数先に寄付して問題ありません。(ワンストップ特例制度を利用される方は5自治体以内に抑えましょう。)
なお、ふるさと納税の控除限度額を超えて寄付してしまうとその部分は2,000円に上乗せで負担する必要が出てきてしまいますので注意してください。
Q11.ふるさと納税で税金が安くなるのはいつ?確認方法は?
- A.ワンストップ特例制度利用の場合は、全額住民税からの控除になるので、翌年6月以降
- A.確定申告の場合は、所得税及び住民税から控除になるので、所得税部分については確定申告の際に還付、住民税部分については翌年6月以降
となります。どちらの方法でも基本的に実質負担額が2,000円であることには変わりありません。
住民税部分の税金が安くなった額を確認する方法は、
- 会社員であれば、6月頃会社より配布される「住民税決定通知書」でその金額の確認をすることができます。
- 会社員以外であれば、お住まいの住所に「住民税の税額決定兼納税通知書」が役所から送られてきますのでそちらで確認できます。
これらの見方については以下のサイトがわかりやすいです。気になる方は一読してみてください。
Q12.ふるさと納税っていつまでにやればいいの?
A.特に期限はないです。
しかし、暦年の1月1日〜12月31日の一年間に寄付を行った分が、翌年の住民税の控除の対象になります。
手続きの関係もあるため12月中旬くらいまでに済ませておくことをお勧めいたします。
また、人気の返礼品は年末には在庫がなくなることが多くあるため、余裕を持ってふるさと納税することが大事です。
最後に
いかがでしょうか?
あなたのふるさと納税に対する疑問点が解消できていれば幸いです。
私が実際にふるさと納税を行った記事はコチラです。私同様新卒の方の注意点も整理しております。
新卒がふるさと納税を実際にやってみました【新卒でもOK】
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とても簡単だったのでふるさと納税で節税しましょう!